『君は英和辞典』

高校のときに使っていた英和辞書への想いを歌詞にしてみました。
「辞書」っていいましたが、発音上、「辞書」より「辞典」の方が歌詞向きのようですね。

ちなみに、この辞書は『新英和中辞典 第5版』(1985年;研究社)。
「Sherlock Holmes」とかに赤線ひいてますね(笑)。

買って最初の方に紅茶をこぼしてしまって、ゴワゴワに!
パラパラパラと思いどおりに引くことができませんでした。
その分、この辞書をさわっていた時間が余計に長く、愛着があるというもの♪

福光潤の英和辞典

『君は英和辞典』

英和辞典
君は 僕の最高の友達だ

カバンの中に忍ばせていると よく云われた
そんな重いもの よく耐えられるな と

でも 君がいちばん大切だった

マーカーで線をひいたり 赤ペンで丸をつけたり
どのページ どの単語にも 思い出がある

1回覚えても また同じ単語をひいてしまう
10回 100回 何度同じ単語をひいたことか

一生かかっても 見きれないほどの単語
そのすべてが まだ見ぬ世界への鍵だった

肌身はなさず 持ちあるいていたのに
そのうち 本棚の奥に しまいっぱなし

やがて 社会人になった

世界への扉を いくつも開けた

あたらしい英和辞典や 英英辞典も開けた
そのほかの言語の辞典も 開けた

だけど 部屋の奥に 君はいる

僕の 頭の奥に 君はいる

引越しのとき 君と再開
発行年は すでに20年まえ
あたらしい版が 書店に並んでいる

もう古くて 使えない
でも 君を手放さない

あせて ふるびた 紙の束
僕にだけは キラキラ光る

君といっしょに 英語を学んだ
あの日の 輝き いつまでも

Lyrics by Jun Fukumitsu
2008/09/08-10/07

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